津々浦々

小浜市地域おこし協力隊Sです。あまり考えず書きたいことを書いています。

そんなもの何冊もある

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」


その中でもコレといった一冊が…

十二国記

正確なタイトルではなく、通称十二国記シリーズと呼ばれている小野不由美さんのファンタジー小説

ミステリーやホラーの代表作が多い小野不由美さんの作品の中でも、ファンタジー界の中でも、異色と言われるファンタジー。

小野不由美さんは十二国記の前に、『魔性の子』という小説を書いていた。

魔性の子を読んだファンからの手紙は、魔性の子の主人公が持っていた悩みに共感した人たちからのものが多かったらしい。

その中には 死にたくなる。助けて といった内容も。

一人一人に返信するのは容易ではないくらいの量が届いたことから、小説家である自分は小説でファンに応えよう!と書き始めたのがこの 十二国記


真面目で優等生の陽子が、ある時不思議な男ケイキに連れられ(強制)辿り着いた先は、見たことも聞いたこともないはるか彼方の国だった。

誰も自分を知らない。

こちらに連れてきたケイキの姿も見当たらない。

そんな中で、生にしがみつくことを決心した陽子は、いつも下を向いていた自分や こちらに来てからの自分 を見つめ、向き合い成長していく。

この小説で一番好きな描写がこれ↓。

***

味方も、生きる場所もない命だからこそ、心底惜しい。この世界のすべてが陽子の死を願うなら、生き延びてみせる。もといた世界のすべてが陽子の帰還を望まないなら、帰ってみせる。

〜中略〜

「誰も惜しまない命だから、自分だけでも惜しんでやることにしたんだ」

***十二国記下巻より参照

異世界に来てから度重なる危機に陥り、命からがら生活している陽子の心境。

平和で平穏な日本での生活から一変した、地獄のような道。

だからこそ、一番自分を惜しめるのは自分なのだと悟る。


もう一つお気に入りなのがこれ。

***

追い詰められて誰も親切にしてくれないから、だから人を拒絶していいのか。善意を示してくれた相手を見捨てることの理由になるのか。絶対の善意でなければ、信じることができないのか。人からこれ以上ないほど優しくされるのでなければ、人に優しくすることができないのか。

「……そうじゃないだろう」

陽子自身が人を信じることと、人が陽子を裏切ることは何の関係もないはずだ。

***十二国記下巻より参照

嫌なことをされたから、やりかえす。

困っているのに助けていくれないから、あの人には親切にしない。

生きているとそんなことは山のようにある。

でも人が自分を裏切ったら、自分は裏切るのか。

困っていてたすけてくれないから、自分も相手を助けないのか。

否、そうじゃない。

人の好意と悪意と、自分の好意と悪意はイコールじゃない。

裏切られたって相手に親切にして良いし、何もされなくても相手に親切にして良いんだ。

信じたかったら信じれば良い。

それをやるかやらないかは自分の問題で、周りは関係ないのだ。

語りだすと止まらないのでここら辺で。


自分の芯を作る考え方を教えてくれたこの一冊。

必ず心に刺さるセリフがあります。

是非お手にとってみてください(o^^o)

シリーズはワンタイトル完結で、どこから読んでもわかりますが、一番初めは

『月の影 影の海』

から読むことをオススメします。

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